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調査データ・研究実績

2020年 注文住宅動向・トレンド調査

リリース日 :
2020
11
19

株式会社リクルート住まいカンパニー(本社:東京都港区 代表取締役社長:淺野 健)は、注文住宅の建築者・検討者を対 象に調査を行いました。2020年の調査結果の一部を抜粋してご報告申し上げます。

家づくりを考えたきっかけ(上位15位)< 検討者(全国・首都圏)>

検討者(全国/新規建築)の家づくりを考えたきっかけ1位は「いつかは一戸 建てに住みたいと思っていた」(24.2%)。スコアは2017年以降減少傾向。

検討者(首都圏/新規建築)では「いつかは一戸建てに住みたいと思ってい た」(21.3%)が再浮上し1位に。「家が手狭になった」は2年連続で増加 し2位。一方、ライフステージ上のきっかけ(結婚・子どもの誕生・成長) はいずれも前年より減少。

首都圏では、リモートワークや子どもの休校等によって、家族全員で自宅にいる時間が増えたことにより、自宅を手狭に感じ、注文住宅を検討したと考えられる。

家づくりを考えたきっかけ(上位15位)< 検討者(全国・首都圏)>

並行検討種別< 検討者(全国)>

検討者(全国)では「ほかに検討した住宅のタイプはない」と答えた人が前年までの増加傾向から反転し減少。

特に「一戸建て(新築建売)」(前年+4.1ポイント)と「一戸 建て(中古建売)」(前年+3.9ポイント)の戸建てタイプでの 並行検討の増加が目立つ。

並行検討種別< 検討者(全国)>


エリア選びの重視点< 検討者(全国・首都圏)>

検討者(全国・首都圏)では、「治安が良い」が最も高い。

検討者(首都圏)では、前年に比べ「最寄駅からの距離が近い」が 9.0ポイント、「治安が良い」が7.3ポイント、「職場との距離」が 7.1ポイントと大きく減少。

首都圏では「最寄駅からの距離」の優先度は依然高いものの、リモートワークに切り替え

た企業も多く、通勤の利便性を重視する人が減ったと考えられる。

エリア選びの重視点< 検討者(全国・首都圏)>


続きをご覧になりたい方は、以下より本編をダウンロードください
本編では、以下のトピックスについて説明しています

取り入れたい間取りの変化

  • 検討者(首都圏)が取り入れたい間取りとして、「ウッドデッキ」「回遊動線」「高い天井高」「広いテ ラス・バルコニー」「吹き抜け」など空間を意識した間取りの希望が増加。労働時間のうちリモートワークが占める割合が70%以上の人(検討者、全国)では、リモートワークを意識 して「仕事用の部屋」を取り入れたい人が47.0%。

検討方法の変化

  • 検討方法として、『住宅展示場』訪問率と『イベント』参加率はともに低下。いずれも「1社もない」が4ポ イント以上増加した。
  • 検討者(全国)では、自宅等から行う検討方法として、「電話」「担当者が自宅に来て」「メール」を2割 以上の人が利用。「チャット」「画面共有機能(Zoom等)」も1割程度が利用。特に、検討者(首都圏)で は、全国に比べ「電話」「メール」「チャット」「画面共有機能(Zoom等)」等、『メディアを使った双方 向コミュニケーション』が5~6ポイント程度多く利用されている。
  • 自宅等から行う検討方法を利用する理由としては「感染リスクが低い」ことよりも、「移動等の労力が少な い」「時間の都合がつきやすい」といった利便性をあげる人が多い。

防災対策への意識

  • 検討者(全国)が取り入れたい防災対策で、「地震に強い地盤」「地震に強い構造」の『地震対策』に次い で、「水害が起きづらい土地」が前年よりも+12.2ポイントと大幅に増加して3位に。

建築者について

  • 建築者(全国)の建築費用(土地代除く)は平均2,879万円。2年連続増加傾向にあったが、今年は前年より 23万円減少。一方、建築者(首都圏)では平均3,065万円で前年より31万円増加。
  • 建築者(全国/ZEH認知者)のZEH導入率は21.8%と前年より増加。過去5年では最高の導入率。
データご利用の際の注意点

出典元を明記していただければ、基本的にご利用いただけます。
出典元の記入方法は、以下の通り記載ください。

「調査名/(株)リクルート調べ」
(可能であれば、サイトURL (https://suumo-research.com/)も追記ください)

また、データご使用の際は、事前に①ご使用になりたい調査データ名、②使用用途を以下よりお知らせください。

あとがき

「2020年 注文住宅動向・トレンド調査」を担当したリサーチャー

栗山 鉄平
担当分野:注文住宅消費者動向、住宅省エネ性能表示

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「調査名/(株)リクルート調べ」
(可能であれば、サイトURL (https://suumo-research.com/)も追記ください)

「IPD/リクルート日本住宅指数(RRPI)」に関しましてはレポートページを必ずご参照下さい。